Vol.10
100名を超える応募の中から、わずか20名。
「受かるわけがない」と思っていた矢先、合格通知が届きました。
胸をなでおろしたのも束の間、
送られてきた資料に目を通して愕然とします。
結婚してからというもの、
のんびりとした生活を3か月ほど続けていた私にとって、
朝10時から夕方17時まで学校に通う日々が続けられるのか。
不安が一気に押し寄せてきました。
しかも、学校!
勉強!!!
そして、パソコンに向き合って座りっぱなし!!!!
もう少し緩い気持ちで学びたかった私にとって、
そのカリキュラムはまさに“スパルタ”に感じられました。
でも、よく考えてみれば、
スキルを身につけ就職するための学校です。
仕事と同じ時間で学ばなければ訓練にはならない。
それが、職業訓練なのです。
そして迎えたドキドキの入校式。
教室に入るとずらりと並んだパソコン。
その光景に圧倒され、思わず身がすくみました。
これまでほとんど触ったことのない、
苦手な機械たち。
恐怖しかありません。
何度も言いますが、
それを学ぶために、ここへ来たのです。
私が通った訓練校は、30歳までのクラスで定員20名。
ほとんどが女性で、男性は3名ほど。
当時29歳だった私は、最年長でした。
授業は、メインの先生がモニターに映した画面を説明しながら、全員で一緒に操作していくスタイル。
さらに、ついていけない時や分からない時のために、後ろにはサポートの先生が一人ついてくださいます。
その存在を知ったとき、どれだけホッとしたことか。
まずは、後に私の“パソコンの師匠”となる
女性のN先生のご挨拶から始まりました。
キビキビとした話し方に、
教室の空気が一気に引き締まります。
一方で、サポートの先生はとても優しそうな方で、その対比にも少し安心しました。
ご挨拶の中で、先生が仰られた言葉。
「ここに集まった皆さんは、
100人以上の中から選ばれた20名です。」
これまでで最多の応募数だったそうです。
その言葉を聞いたとき、
少しだけ、自分に自信が持てた気がしました。
こうして期待と希望、そして不安が入り混じる中、20名での4か月間の職業訓練がスタートを切りました。
