「販売員だった私が、パソコン講師になるまで」

vol.8 パソコンインストラクターになって早20年。
これまで1000人以上の生徒さんを見てきました。

 

21年前の私は、そんな未来になるなんて夢にも思っていませんでした。

 

生まれも育ちも根っからの関西人。
地元の大学を卒業後、

大阪の某デパートのアパレルショップで7年間、販売の仕事をしていました。

 

そんな私も結婚を機に関東へ。
住み慣れた土地を離れ、仕事も辞め、新しい生活が始まりました。

 

関東に来てまず思ったのは、

 

「さて、誰も知らない土地でどうやって生きていこうか」
「まずは友達を作らなきゃな」

 

そんなことでした。

 

漠然と「何か仕事をしなければ」と思い、

とりあえず離職票を持ってハローワークへ。

 

それまで転職経験もなかった私は、

「転職するなら事務職かな」

くらいの軽い気持ちで、ハローワークの職員さんに相談しました。

 

すると返ってきたのは、思いのほか厳しい言葉。

「これまで販売職しか経験されていないので、

パソコンが使えないと事務職は難しいですね」

と、ぴしゃり。

 

そこで勧められたのが、パソコンスキルを学ぶ職業訓練校でした。

 

「とにかく明日、職業訓練校の面接があるから行ってきなさい!」
「今日の5時までに書類を整えて、もう一度持ってきてね!」

ものすごい勢いで背中を押され、私は言われるがまま書類を準備し、再びハローワークへ。

 

するとその職員さんが、

 

「あら、綺麗な字ね!内容も素晴らしいわ。明日、頑張っていってらっしゃい!」

 

と笑顔で送り出してくれたのです。

 

 

ぼんやりした気持ちで足を運んだハローワーク。


ほんの数十分前に出会ったばかりなのに、

こんなにも真剣に私のことを考え、背中を押してくれる人がいる。

 

関東に来て初めて感じた、人の温かさでした。

 

 

そして翌日。
少しの緊張と、大きな不安を胸に、私は職業訓練校の面接へ向かったのでした。